主人公、遠野遊は風見学園の二年生。
思春期まっただ中、青春まっただ中のお年頃。だが───
「青春?何、それ。俺はバイトで忙しいんだよ」
彼は青春をバイトにささげる、超リアリストだったのだ。
学業を器用にこなし、日々バイトに明け暮れて金を稼ぐ。
趣味は預金通帳の残高をチェックすることだ。
そんな遊を見かねた幼馴染みの響と、遊を師匠と仰ぐクラスメイトの理々は、彼をとある部に入れて更生させようとする。
響が勧めてきたのは、「学園でもっと青春して楽しく行動しよう!」がスローガンのにぎやか系女子で構成された「行動部」、通称「アクティ部」。
理々が勧めてきたのは「貴重な青春を世の中を良くするために費やそう」がスローガンの真面目系女子で構成された「ボランティア部」、通称「ネガティ部」。
どちらの部も執拗に遊を誘ってくる。
「どっちも興味ねーし。そもそも俺には青春なんて必要ない」
遊の意思には関係なく、彼女たちに引っぱりまわされる日々───。
いったいどうしたってこんなことに?
「そんなの決まってるじゃないっスか」
「覚悟して、先輩もそろそろせーしゅんするっス!」
はたして、遠野遊にはいったいどんな─青春─が待っているのか!?
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