僕は迎居太一（むかいたいち）。葵学園に通っている2年だ。
けれどクラスの皆とはあまり馴染めず、陰キャの道をひたすら
まっしぐらに進んでいる最中……。
そんな僕だけど、何故か風見優希保（かざみゆきほ）さんだけは声をかけてくれるんだ。
みんなからは『きーちゃん』と呼ばれている彼女は、いわゆる
黒ギャルということになるのかな。明るく誰とでもすぐ打ち解ける人気者だ。
声をかけられてもタジタジになる日々を送っていたある日……
とんでもない事が起きた。
終業式の日、彼女から言われた言葉……。
『オタクくんってさー、明日からヒマ？ 一緒に温泉行こーよ♪』
呆然としながら聞いてみると、なんとゲームで負けた罰に、
僕と温泉に行くことになったらしい！？
僕の都合は棚に上げられ、勝手に話だけが進んでいく……
どうしよう、きーちゃんと二人で……温泉だってぇ！？
陰キャの僕と、黒ギャルのきーちゃん。何か起きないはずもない！
その上、何やらアヤしい言葉も……。
こうして、めくるめく夢のような三泊四日の温泉旅行が始まろうとしていた……！
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