主人公・『秋津廉』は、
親からも放置された田舎で1人、引きこもり生活をしていた。
ひたすら孤独な時間を、漫画、小説、アニメ、ゲームといった虚構作品の
二次創作小説を書くことで耐える毎日。
廉がネット上に投稿した二次創作小説は、悪い意味で反響を生んだ。
本物よりも面白い偽物として。
やがて、廉の書く二次創作は原作者の筆を折る
『オリジナルキラー』と呼ばれるようになり、
小説投稿サイトという狭い世界を騒がせ始めていた……。
そんなある日、廉は若き天才クリエイターとして一線で活躍している
爆乳現役JKお嬢様『紫乃宮リア』と運命の出会いを果たす。
彼女に才能を見いだされた廉は、紫乃宮家の屋敷へと移り住み、
リアの『パートナー(※1)』になるべく、
クリエイターの卵達が集う常磐芸術学園に編入させられるのだった。
この学園では、創作能力の高い芸術科の生徒が幅を利かせており、
普通科の生徒は肩身の狭い思いをしていた。
廉はとあるきっかけでオリジナル作品を作れなくなっており、
そんな彼は周囲の生徒達から蔑みを受け孤立してしまう。
失意に沈む中、廉は学園のサークル棟へと足を踏み入れていた。
『サークル』
それは才能ある作家と、
その活動を補佐するサポーター(※2)で構成されるグループ活動。
プロのクリエイターになることだけが道ではない。
編集、アシスタント、支援者……。
この学園は、クリエイターと、
その才能に憧れ仕える者とが出会う場所でもあった。
誰かのためにならまた創れるかもしれない。
新たな居場所を求めて、廉はサークルの扉を叩くのだった。
創作女子だけが集う、男子禁制の園へ――
※1 『パートナー』
優れた作家も、たった1人で輝き続けることは出来ない。
創作という戦地で死の間際まで闘い続けるには、
共に歩んでくれる戦友を必要とする。
その誓約は恋人よりも堅く、重い。
※2 『サポーター』
『パートナー』がクリエイターと対等の関係であるのに対し、
様々な面でアシスタントし仕える立場が『サポーター』である。
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