主人公の島津慎二は女性に冷たくされたり暴力を振るわれたりすると、快感を覚えてしまう性癖を持っていた。
この性癖のおかげで、この歳になるまでまったく彼女が出来ず、鬱屈とした日々を過ごしていた慎二だったが、
たまたま学園に転校してきた女の子『阿蘇星美』に一目ぼれしてしまう。
しかし告白しようにも、この性癖がバレてしまうと嫌われてしまうに違いない……
こうして主人公が思いついたのは
「お願いします! 僕を普通の男の子にしてください!」
主人公が協力を仰いだのは、義理の姉の鎮乃と妹の耶沙、それと幼馴染の遥だった。
「嫌よ」
「メンドイ、キモイ、クサイ」
「えー」
「だって、こうなったのはそもそもアンタらのせいじゃん! 特に家族っ」
主人公が今の性癖の原因を作ったのは紛れもなく、彼の家族だった。
しかもそれを幼い頃から見ていた遥も同罪と言い出す始末。
そんな中、鎮乃がとある方法を提案する。
それはあえて主人公に攻撃的に接することで日常的に彼の性癖を改善していくという荒療治だった。
「これなら文句ないでしょ」
「あっ、それなら楽しそうよねー」
「えー慎くん大丈夫かなぁ」
そうこの家族どもノリノリである。こうして主人公の非日常が始まるのだった――
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